正常と異常
いつ観ても生命の樹は美しい。
少数派は異常とされる。それだけのこと。
多数派にとって不利益な存在は異常とされる。それだけのこと。
いつの時代も、この世界に変化をもたらすような存在は異端として迫害されてきた。
私は精神医療ユーザーです。鬱になりやすいもので。
関係施設で、統合失調症などと付き合っているユーザーと話していると、ほっとすることが多い。繊細すぎて、優しすぎて、自分に正直すぎて、社会に適応できなくなった、という感じがする。平均的な人々とは違った、面白さ、優しさ。
むしろ彼らに人間的魅力を感じるのはどうしたことか。
彼らの柔らかい雰囲気が私は好きです。私にとっては、彼らこそ正常な感じがするのですが。
消費のために、毎日あくせく働くことに疑問をもたずに生きている人々。
むしろ、そんな社会に疲れ果てて、ペースダウンした人の方が正常ではないか?
誰もが自分は正常だと思いたい。私もそうだ。
しかし、価値基準なんて簡単に変わるもの。
障がいは個性だと思う。現実にはつらいことがいろいろとあるけれど。少数派特有の苦しみはあるけれど。
だからといって、多数派に自分を委ねたいとは思わない。
世界を多少なりとも面白いものにするために、さて今日も動きますか。
以下、おすすめ映画です。イタリアの精神保健福祉は進んでいるね。